静電植毛は「高圧電界内における静電吸引力を利用するもので、あらかじめ接着剤を塗布した基材に、短繊維を垂直に植付ける加工」です。(「フロック加工の実際」 飯沼憲政 著 高分子刊行会より)あまり聞きなれない言葉ですが、私たちの生活のいろいろな所で、この加工方法でできた製品を見る事ができます。一番わかりやすいものとしては、電気コタツのヒーターを覆う網目カバーについている短い繊維がそうです。衣類、おもちゃ、宝石箱の表面、車、電気製品などの見えない部分でも広く使われています。
中部パイル工業所は、昭和34年創業、静電植毛用短繊維(パイル)、裁断繊維(カットファイバー)製造メーカーです。創業当時、パイルと言えば綿とレーヨンのみでしたが、当社はナイロン素材に注目して新パイルを開発。当初は置物・玩具用が主体でしたが、接着剤の品質向上と共に用途は拡大。自動車装飾品、家電部品、工業部品、建築資材、インテリア製品など、さまざまな分野に利用されています。
また創業時からお付き合いをさせて頂いているお客様も多く。今後も、お客様、取引先様、と共に末永く事業を続けていきたいと考えています。